第32回串本海中フォトコンテスト審査会講評
応募総数
第32回の各部門応募数は下記の通りです。
部門 | 応募者数 | 応募点数 |
応募総数 | 196名 | 829作品 |
一般部門 | 81名 | 480作品 |
コンデジ部門 | 34名 | 211作品 |
ショップ部門 | 14店舗 | 14作品 |
サンゴ賞 | 11名 | 13作品 |
ダイバー賞 | 19名 | 20作品 |
アート賞 | 20名 | 27作品 |
インスタグラム部門 | 17名 | 64作品 |
総評
今回も素晴らしい写真が集まって楽しく審査させて頂きました。
今年で通算8回目の審査になります。
もちろん写真の持っている力だけで審査していこうと臨みましたが、
串本の海をアピールできる側面をもった写真を選出して行きたいという思いもありました。
と同じにまた良い写真であるという事だけではなく個々の個性を重視して選んでいきました
今回最後の年になりますが、これまでの審査で見かけてきたような串本の写真は選ばず
その辺は残酷かなと思いましたがこのフォトンテストが前に進めるよう同じパターンにならないようにしました。
また、色が浅くとんでいる写真が多くプリントが明るすぎてもったいない写真が非常に多かった。今後は写真の後処理もよく考えていけばより良い写真になると思いました。
で、あってもバラエティーにとんだ他のフォトコンとも差別化できる串本らしい写真を選ぶことができよかったと思います。
グランプリ
毎年どんな作品が集まってくるのか期待と不安もありますが、審査が終わってみるとやはりグランプリにふさわしい写真が応募されていて、今回は水中写真が持っている生態の強さにひかれました。また捕食という生物が生きる為の美しさも感じたのでこの写真をグランプリに選びました。
一般部門 金賞
串本らしいスリバチカイメンが目をひいた写真です
余白を埋めていても整っている画面構成の美しさ、またテグスが絡んでいるというリアルな現実も映している素晴らしい写真だと思いました。
一般部門 銀賞
最初見たときに不思議な写真だと思いました。
ストロボも綺麗に当たっていてイカ墨の質感をうまく表しています。
生物が生きる為の面白さが写っていて見た人に驚きを与えられるすばらしい写真だと思いました。
一般部門 銅賞
よく見るホヤとウミウシの写真ですが、今まで僕が見てきた中では絵としての完成度が非常に高かった。水彩画のような柔らかいタッチの世界をうまく落とし込めてると思い選びました。左上のグリーンの配分がすごくよかったです。
コンデジ部門 金賞
めちゃめちゃ悩みましたが選んじゃいました。
他の審査員では絶対選ばないし、ましてや金賞にする事はないと分かっているんですが
審査員は僕なので選びました。いい写真となる原石のような魅力がある写真です。
コンデジで撮影して写りこんだゴミをエッセンスの一つだと思ったらこんなに美しい写真はないと思いました。この作品を応募してくれた気持ちも汲んで選びました。
コンデジ部門 銀賞
写真がもってる不思議さにひかれました。
背景に同じタイプのウミウシを入れ縦位置でうまく画面構成されて遊び心のある写真です。
また小さいウミウシの置き方が構図のしてのバランスが良くよい写真だと思います。
コンデジ部門 銅賞
この虹がたまたまここに入ったのか?それとも意図的に入れたのかはわからないですが
コンデジを使っていて自分が完璧に画面コントロールができていないためにあざとく無いところにひかれた写真です。写真がもっている偶然の産物が写っていてとてもよい
写真だと思います。