Hunter
こういう一瞬が勝負の写真、難しいですよね。カンパチも狙われる魚もいつも変化していきます。ダイバーも魚の群れに隠されてしまう時もあります。全てが動いていく中で画面を構成する。そのためにはカメラマンは、体も動かさないといけないし、頭もフル回転です。モデルさんのダイバーのエアーも意識する必要があります。沢山の要素を一瞬にまとめる。カンパチをオーバーにしない確かな技術の裏打ちの中で、全体画面は勘で撮るって感じでしょうか。全体の明るさや、水面を画面に取り込む量なども一瞬判断ですから。1番下の遠くにいるカンパチも奥行きを感じさせるのに貢献していますから、もう少し煽って、水面も入れたいし、と迷いそうな瞬間ですね。海のダイナミックさを感じさせてくれる写真です。こういう写真を画面構成中心に考えて撮ろうとすると、チャンスを逃します。こんな感じだ〜でシャッターを押す。ある程度、運と勘。
だからこそ逆に、経験と確かな技術の裏打ちが必要です。